きれいな水を守り続けるには?ー水質汚染と私たちの生活の話ー

こんにちは。Be Online Storeです。
今回は「水と環境」をテーマに、私たちの生活と水の関係性についてご紹介します。
水質汚染は何によって引き起こされる?

私たちの生活に欠かせない水について語るうえでは、水質汚染の問題は切っても切り離せないものです。水質汚染とは、河川や湖沼、海洋などの水質が悪化することを指します。日本では、過去の公害問題を受けて「水質汚濁防止法」が制定され、産業排水の管理が強化されていますが、依然として生活排水や農業排水などが原因となる水質汚染が課題となっています。
水質汚染の原因となるのは、次の3つです。
①生活排水
台所、風呂、洗濯など、日常生活で生じる排水が、適切に処理されずに河川や海に流入すると、水質汚染の原因となります。特に、油や洗剤などの有機物は、水中の酸素を消費し、生態系に悪影響を及ぼします。
②産業排水
工場や事業所からの排水には、有害物質が含まれている場合があります。法律や規制によって厳しく管理されているものの、適切な処理が行われない場合や、違法な排出が行われた場合は水質汚染に繋がります。
③農業排水
農地からの排水には、肥料や農薬が含まれており、これらが河川や湖沼に流入すると、富栄養化を引き起こし、アオコや赤潮の発生原因となります。
水質汚染の影響と私たちにできる対策

水質汚染が進むと、環境や生態系などに様々な影響を及ぼします。
汚染された水が川や湖、海へ流れ込むことによって、プランクトンが異常増殖し、酸素不足で魚が大量死したり、水中生物に化学物質が蓄積して食物連鎖に影響を与えたり、マイクロプラスチックを海洋生物が食べて体内に蓄積してしまったりするケースもあるでしょう。
このように生態系が破壊されてしまうと、漁業や食生活にも影響が出るのは言うまでもありません。
また、飲料水の確保が困難になったり、地下水の汚染にまで範囲が広がってしまうと、何十年何百年単位で回復が難しくなってしまい、地球温暖化と相まって水不足が深刻化する恐れもあるのです。
では、私たちにできることはあるのでしょうか。
私たちが暮らしている中で出る生活排水のうち、台所、トイレ、風呂、洗濯などの排水が多くを占めます。そのため、これらの場所で水に流すものに注意を向けることが大切になってきます。
例えば、食べ残しをそのまま流してしまうのではなくゴミとして捨てたり、食器や鍋の汚れを拭き取ってから洗うようにしたりすると、生活排水の対策となります。ほかにも、水切りネットやキッチンペーパーなどを活用してみるのも良いでしょう。
加えて、洗剤やケアアイテムなどを多く使いすぎないようにしたり、アイテムそのものを環境にやさしいものに変えてみたりするのも選択肢の一つです。
オーガニックのアイテムを使うことで豊かな水の循環が生まれる

毎日使う、台所洗剤、洗濯洗剤、入浴料、洗顔料、シャンプーやボディソープなどの洗うアイテムを変えることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
オーガニックのアイテムや環境負荷の少ないアイテムは、合成化学物質が少なく、生分解性が高いという特徴があります。また、マイクロプラスチックも含んでいないため、生活排水として流れていったとしても、汚水処理施設において自然に分解しやすく水質への影響を軽減でき、川や海に流れ出ても水中生物への影響が少なく、生態系を守ることに繋がります。
オーガニックのアイテムはオーガニックの農作物を素材として活用し、環境負荷の少ない製造方法で作られています。そのため、私たちがそれらの製品を選ぶことによって、オーガニックの土壌が拡大し、生産地の水環境も守られ、水資源を大切にしながら製品が作られて私たちのもとに届くという循環が生まれるのです。
一つひとつのアクションは小さいかもしれませんが、一人ひとりが意識を変え、選ぶものを変えることが大切になってくるでしょう。改めて日々使うものを振り返り、水に流すものを変えてみてもいいかもしれません。
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